薬師如来(やくしにょらい)。薬壺を持ち、病気を治す仏様として有名。薬師三尊は両脇に日光菩薩、月光菩薩。まわりを十二神将が守護し、昼夜24時間全方向にいる病の人を助けてくださいます。
(真言宗真言)おんころころせんだりまとうぎそわか。
薬師如来は西方極楽浄土の阿弥陀如来に対して東方浄瑠璃界の教主です。その名の通り医薬を司る仏で、医王という別名もあり、衆生の病気を治し、安楽を与える仏とされます。このため仏像もしばしば薬壷を持っています。薬師如来は菩薩であったころ、十二の大願を立てたとされ、その七番目の願いに「病のものも私の名前を聞けば患いが除かれる」とあって、これが薬師信仰の根拠とされています。